法人カードのおすすめ
年会費無料で使える法人カードのおすすめ6選と有料カードとの違い
投稿日:21.03.14
更新日:24.10.29
個人向けクレジットカードと違い、必ず年会費がかかると思われがちな法人カードの中にも年会費無料のカードが存在します。
年会費無料カードは、有料カードと比較すると若干物足りなく感じることもあるかもしれません。しかし、創業間もない規模の小さな企業であれば年会費無料の法人カードでも十分ビジネスに活用できるはずです。
また、年会費の無料・有料だけでなく、カードの特徴を理解し自社の規模やニーズに合うかどうかを確認することが重要です。
今回は年会費無料の法人カードと有料カードの違いや、年会費無料カードのメリット・デメリットついて詳しく解説していきます。
三井住友カード ビジネスオーナーズ
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 0.5〜1.5%※ |
国際ブランド | |
電子マネー | |
|
※対象の三井住友個人カードと2枚持ちで最大1.5%還元
キャンペーン情報
- 新規入会&条件達成で10,000円相当のVポイントプレゼント!
当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、売上の一部が運営者に還元されることがあります。なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
この記事の監修者
手塚大輔(てづか・だいすけ)ファイナンシャルプランナー/証券外務員
法人カードの年会費無料には3パターンある
「年会費無料の法人カード」とひとことで言っても、実は大きく分けて以下のように3パターンあります。
「年会費無料」のパターン
- 永年年会費無料
- 初年度年会費無料
- キャンペーンで年会費無料
それぞれについて解説していきます。
永年年会費無料
永年年会費無料とは、1年目はもちろん2年目以降も全く年会費がかからない、年会費無料がずっと続くクレジットカードです。
個人向けであれば流通系クレジットカードなどに年会費永年無料のカードが多数ありますが、法人カードで永年年会費無料のクレジットカードはそれほど多くありません。
初年度年会費無料
初年度年会費無料とは、クレジットカードを契約した最初の1年目のみ年会費が無料になり、2年目以降は年会費が発生することです。
法人向けクレジットカードでは初年度年会費無料としているクレジットカードが多数あり、2年目以降の年会費はクレジットカードによって異なります。
なお、初年度年会費無料のクレジットカードの中には「インターネットからの申し込みで初年度無料」「年〇〇万円以上の利用で初年度年会費無料」などのように、条件を満たした場合のみ年会費が無料になるクレジットカードもあるため注意が必要です。
キャンペーンで年会費無料
クレジットカード会社は新規の顧客を獲得するために、「年会費無料キャンペーン」などをスポット的に行っている場合があります。
こういったキャンペーンでは「年〇〇万円以上利用で年会費無料」などの条件が設けられていることが多くなっています。
なお、キャンペーンの時期を逃してしまった場合は通常の年会費がかかってしまうため、キャンペーンの時期には十分注意しましょう。
おすすめ年会費永年無料カード4選
ずっと年会費がかからない「永年年会費無料」のクレジットカード中には、ビジネスに活用できるクレジットカードが多数あります。
以下では特に注目のカードを4つご紹介します。
\年会費無料のおすすめカード/
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ
- NTTファイナンスBizカード レギュラー
- ライフカードビジネスライト
- P-one Business Mastercard
個人カードとの2枚持ちでポイント還元率アップの三井住友カード ビジネスオーナーズ
三井住友カード ビジネスオーナーズ
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 0.5〜1.5%※ |
国際ブランド | |
電子マネー | |
|
※対象の三井住友個人カードと2枚持ちで最大1.5%還元
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三井住友カードの法人代表者と個人事業主向けのビジネスカードです。
年会費が永年無料のうえ、最高2,000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯)も付いているので、コスパのよい魅力的なカードであるといえるでしょう。
また三井住友カードの個人カードも所有すれば、ビジネスオーナーズ利用時に特定の加盟店で最大1.5%のポイント還元があるので、ポイントを貯めやすいのも魅力です。
年会費無料でポイント還元率1.0%のNTTファイナンスBizカード レギュラー
NTTファイナンスBizカード レギュラー
NTTファイナンスBizカード レギュラーは年会費無料でありながら高還元率という非常にコスパの優れたクレジットカードです。
ただし、利用限度額が最大でも80万円までとなっているため、経費の規模が大きな企業の場合は活用しにくいでしょう。
経費がかさみがちなビジネスにはライフカードビジネスライトがおすすめ
ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)
年会費 | 無料 |
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還元率 | 最大0.5% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
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ライフカードビジネスライト(スタンダード)は、ポイント還元こそありませんが、利用限度額が多く「経費をクレカで支払いたい」という事業者におすすめできるクレジットカードです。
しかも、最短4営業日でカードを発行できるため、カード発行までに時間のかかる法人カードの中では珍しいカードだといえます。
P-one Business Mastercard
P-one Business Mastercard
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,200円(税込) |
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還元率 | 0.6% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
|
前年度にカードの利用があれば2年目以降も年会費無料
P-one Business Mastercardは原則的に初年度年会費無料カードですが、2年目以降も年1回以上の利用で年会費無料カードですので、実質的には永年年会費無料カードと言っても問題ないでしょう。
- 追加カードは5枚まで発行可能で年会費は無料
- ETCカードも年会費無料だが発行可能枚数は1枚だけ
- 代表者最大300万円のキャッシング枠
キャッシング枠があるのが大きな特徴で、発行日から60日の間にキャッシングを利用すると、一般的なビジネスローンよりも低めの5.95%の優遇金利が適用されます。「運転資金を借りたい」という事業主の方も活用できるでしょう。
おすすめ年会費初年度無料カード2選
「初年度だけ年会費無料」というクレジットカードは永年年会費無料カードよりもポイント還元率が高いものが多く、カードの種類も多くなります。
以下の2枚は、有名でスペックも優秀なカードです。
\年会費初年度無料のおすすめカード/
- EX Gold for Biz M
- JCB法人カード
これら2つのカードは初年度年会費無料カードの中でも、特にビジネスに活用しやすいクレジットカードです。
それぞれのポイント還元率や発行枚数などの特徴について詳しく解説していきます。
年会費を抑えてゴールドカードが持てるEX Gold for Biz M
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,200円(税込) |
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還元率 | 0.5% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
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法人代表者が個人名義で契約することができ、法人口座から決済することができる利便性の高いクレジットカードです。
年会費たったの2,200円で所有できるVISAまたはMastercardのゴールドカードであり、空港ラウンジ無料利用などのさまざまなサービスを受けることができるのが大きな特長です。
国内主要空港とハワイ・ホノルル、韓国・仁川の空港ラウンジを無料で利用することができるので、出張が多い経営者には最適です。
また、会計ソフト「freee(フリー)」と連携しているので、カード契約者はfreeeを割引料金で利用できる上で帳簿作成が非常に簡単になります。
手厚いビジネス特典が魅力のJCB法人カード
JCB法人カード(一般)
年会費 | 初年度無料※ 2年目以降1,375円(税込) |
---|---|
還元率 | 0.5% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
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※オンライン入会の場合のみ
キャンペーン情報
・【Web限定】新規入会で最大3,000円、利用条件クリアで最大30,000円のJCBギフトカードプレゼント(2023年3月31日(金)まで)・使用者追加・同時入会で最大9,000円プレゼント!(使用者1名につき3,000円、最大3名までが対象)
年会費初年度無料かつ2年目以降も年会費が安いカードとして人気の法人カードです。また、年会費が安い一方で最高3,000万円旅行保険が付いているなど、特典も人気の理由です。
ETCカードを無料で複数発行することができるものの、海外では利用可能な店舗が少なめなJCBブランドであるため、海外出張がなく国内で従業員が車移動を頻繁にする企業に向いているクレジットカードだと言えます。
年会費無料カードと年会費有料カードの違い
ご紹介したように、年会費無料のカードでも十分ビジネスに活用することができるため「法人カードは年会費無料でいいのでは?」と考える方も多いでしょう。
しかし、年会費無料カードと年会費有料カードは以下の3点で大きく異なります。
- ステータスの違い
- ビジネスチャンスの違い
- 付帯サービスの違い
どの法人カードへ申し込むか決める前に、年会費無料カードと有料カードの主な違いについてしっかりと理解しておきましょう。
ステータスの違い
年会費無料カードと年会費有料カードではステータスが異なります。
やはり、年会費無料カードよりも年会費有料でランクの高いカードの方がステータスが高いと認識されています。
取引先との会食で支払いをする際など、財布から出すカードがハイステータスなカードである方が、取引先から信用されるなどの理由で、ステータスの高い有料クレジットカードを選択する経営者も少なくありません。
高級な腕時計や仕立ての良いスーツを身につけるのと同じ感覚で、ステータスの高いクレジットカードは昔から経営者に好まれています。
ビジネスチャンスの違い
ステータスの違いは、そのままビジネスチャンスに直結する場合があります。
ステータスの高いクレジットカードを使ったことで信用が得られ、その信用が大きなビジネスの話につながる可能性もあるでしょう。
付帯サービスの違い
無料カードと有料カードでは付帯サービスに違いがあります。
- 高いポイント還元率
- 旅行保険
- 空港ラウンジの無料使用
- ホテルやレストランの割引
有料カードにはこれらの付帯サービスが付いているケースがほとんどですが、無料カードは有料カードほど付帯サービスが充実していません。
このように、有料カードは無料カードと比較して付帯サービスが充実しているという分かりやすいメリットがあります。
ただし、無料カードでも付帯サービスが充実しているカードもあるため、会社の規模がそれほど大きくなく、海外出張がないのであれば年会費無料のクレジットカードでも十分に活用できるでしょう。
年会費有料のカードも含めたおすすめの法人カードはこちらの記事で紹介
年会費無料カードの4つのメリット
年会費無料のクレジットカードを選択することには、大きく4つのメリットがあります。
\年会費無料カードのメリット/
- 年会費を経費計上する手間とコストがかからない
- 予備カードとしても活用できる
- 有料カードと比較して審査難易度がそれほど高くない
- 発行までのスピードが速い
年会費がかからないことに加えて、手軽かつスピーディーに発行することができるのが年会費無料カードの大きな特長です。
4つのメリットについて詳しく理解していきましょう。
年会費を経費計上する手間とコストがかからない
クレジットカードの年会費は会社の経費として計上することができます。
年会費が落ちた月は、その費用を経費計上しなければならないので、会計処理が一手間増えてしまいますが、年会費無料カードではあればこの手間がありません。
また、年会費そのものを節約することができるのが大きなメリットです。
予備カードとしても活用できる
普段使いのメインカードとは別に、メインカードが使えない時など万が一の場合にサブカードを保有したいと考える人は少なくありません。
そのような場合は年会費無料カードを選択するとコストがかからず便利です。普段は使わないカードであるため、サブカードは年会費無料カードが最適でしょう。
有料カードと比較して審査難易度がそれほど高くない
年会費無料カードは、有料カードと比較すると審査難易度がそれほど高くない傾向にあります。
クレジットカード会社はカードの発行枚数を増やすために年会費を無料としてるのが実情であるため、業歴の浅い企業などでも審査に通過することができる可能性があります。
また、場合によっては代表者の本人確認書類提出のみで審査が行われるケースもあるため、必要な書類が少ないという点もメリットです。
発行までのスピードが速い
年会費無料のクレジットカードは上記のように審査難易度がそれほど高くなく、発行枚数を重視しているため、発行されるまでのスピードが比較的早いという特長があります。
年会費有料のクレジットカードの中には申込から発行まで2週間以上の時間がかかってしまう商品もあります。
しかし、年会費無料のクレジットカードは数日程度で発行できるものも多いので、「急いでクレジットカードが必要」という時には年会費無料のクレジットカードへ申し込んでおいた方がよいでしょう。
年会費無料法人カードの6つのデメリット
年会費無料カードでも十分にビジネス利用することができます。
しかし、有料カードと比較した際に、年会費無料カードには以下のようなデメリットがあるのも事実です。
\年会費無料カードのデメリット/
- 発行枚数が限られているので従業員全員が持てないことも
- ステータスが高いとは言えない
- ETCカードが有料なカードもある
- 付帯サービスが多くない
- ポイント還元率が有料カードよりも低い
- 利用限度額が少ないカードが多い
年会費無料の法人カードは、会社の規模が大きくなれば無料カードでは対応できない可能性があるなどには注意が必要です。
年会費無料カードのデメリットについて詳しく解説していきます。
発行枚数が限られているので従業員全員が持てないことも
年会費無料カードは追加カードの発行枚数が3枚〜5枚程度と限られています。従業員数が多い会社は従業員全員に発行することができません。
ステータスが高いとは言えない
年会費無料の法人カードはステータスが高いとは言いづらく、取引先にカードを見られたシーンなどを想定すると強みや武器にはなりにくいと言えます。
ETCカードが有料な場合もある
カード自体の年会費は有料でも、ETCカードは有料となっているカードが多いため注意が必要です。
法人クレジットカードを持つ理由として「営業車で使うETCカードを発行したい」という企業は少なくありません。
そういった場合に、ETCカードの年会費が高額になってしまったら、年会費有料カードの方が年会費のトータルコストが安くなるケースすらありえます。
ETCカードを主な目的として法人カードを作る場合には「ETCカードの年会費」にも十分注意しましょう。
付帯サービスが多くない
年会費無料の法人カードは空港ラウンジの使用や旅行保険などが付いていないことがほとんどです。出張の多い企業は有料カードを契約して付帯サービスを得た方が結果的にお得になることもあります。
ポイント還元率が有料カードよりも低い
一般的に年会費無料の法人カードの方が、年会費有料カードよりもポイント還元率が低くなります。
多くの従業員が経費の支払いに利用する法人カードでは、ポイント還元だけで大きな金額になることも想定されます。
数千円〜数万円程度の年会費を節約した結果として、数十万円以上のポイント還元分を損してしまう可能性も考慮して、自社の経費の規模から還元されるポイントと年会費をよく比較すべきです。
利用限度額が少ないカードが多い
年会費無料の法人カードの中には限度額が数十万円程度しかないものも多く存在します。
会社の規模によっては、限度額数十万円程度では会社の経費を賄うことができません。自社の経費規模とクレジットカードの限度額を比較してどうかという点も、契約前に比較しましょう。
年会費無料カードと有料カードの審査基準の違い
「起業したばかり」「従業員数が少ない」など、業歴が浅く規模の小さい企業であれば、無料カードで十分と思うかもしれません。
無料カードは有料カードほど審査のハードルが高くないという特長があるものの、しっかりと審査は行われているため基準を満たしていないと審査に通過することはできません。
年会費無料カードの審査基準と有料カードとの審査の違いについて詳しく解説していきます。
業歴が審査に与える影響
年会費無料カードは創業1年未満でもチャレンジすることができます。
一方、年会費有料カードは創業1年未満では審査に通過することが難しいのが実情です。創業間もないのであれば最初は年会費無料の法人カードを申し込んだ方が得策です。
決算状況が審査に与える影響
年会費無料カードは赤字決算でも審査に通過できることがあります。
一方、年会費有料カードの審査は会社の規模や決算状況の確認なども入念に行っているため、赤字や債務超過の場合には不利になってしまいます。
業況が悪いのであれば、ひとまず年会費無料のクレジットカードを申し込んだ方がよいでしょう。
屋号が審査に与える影響
個人事業主の場合、屋号があるかないかはクレジットカードの審査に影響するとされています。
屋号があると「しっかりと商売を営んでいる」という証明になるため、審査では有利になりやすく、屋号がない場合は「実は商売をしていないのかもしれない」とれ審査いおいて有利な状況とは言えません。
年会費無料の法人カードは屋号がなくても問題ないことが多いですが、年会費有料カードは屋号がないが故に審査に落ちてしまうケースも存在します。
審査についてもっと詳しくはこちらの記事へ
この記事のまとめ
年会費無料の法人カードには以下のようなメリットがあります。
- 会費を経費計上する手間とコストがかからない
- 予備カードとしても活用できる
- 有料カードと比較して審査難易度がそれほど高くない低い
- 発行までのスピードが速い
年会費が有料の法人カードと比較してしまうと見劣りする部分はありますが、個人事主や業歴が浅い企業でもチャレンジできるという大きなメリットを持っているのが年会費無料の法人カードです。
自社の規模や業態に合わせて年会費無料の法人カードと有料の法人カードを適切に使い分けるとよいでしょう。