マネーフォワードとfreeeの機能とクレジットカードを徹底比較!

FacebookTwitterLine
会計ソフトのマネーフォワードとfreeeを比較

クラウド会計の2強であるfreeeとマネーフォワード。どちらも会計ソフトとして高いシェアを誇っていますが、それぞれクレジットカードも発行しています。

両者が発行するクレジットカードは経理のデータ連携に適しているだけでなく、還元率等についても非常に大きなメリットを持っています。

それぞれのカードの違いを、会計ソフトとしての機能の違いと併せて解説していきます。
freeeとマネーフォワードのどちらを使うか悩んでいる方はぜひご覧ください。

当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、売上の一部が運営者に還元されることがあります。なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。

この記事の監修者

手塚大輔(てづか・だいすけ)ファイナンシャルプランナー/証券外務員

地方銀行に8年勤務し、住宅ローン・カードローン・フリーローンなど個人ローンの他、事業性融資・創業融資など幅広い業務を担当。ファイナンシャルプランナーの資格を有する。

freeeとマネーフォワード(MFクラウド会計)の機能の違い

まずは、会計ソフトとしてfreeeとマネーフォワードの違いについて解説していきます。
両者の違いは主に次の6点です。

  • 取引データの自動取込数
  • 仕訳
  • サポート体制
  • 料金プラン
  • 請求書発行と管理
  • 給与計算

ここでは、freeeとマネーフォワードの違いについて詳しく見ていきましょう。

取引データの自動取込数

freeeもマネーフォワードも数多くの銀行やクレジットカードと提携しており、その情報を自動で会計データとして取り込むことができます。

銀行口座に関しては双方ほとんどの金融機関で対応していますが、クレジットカードやその他の決済に関しては次のような違いがあります。

クレジットカード その他決済
freee 103 29
マネーフォワード 145 109(電子マネー)

またデータが反映されるタイミングも次のように異なります。

freee 支払いが確定したタイミング
マネーフォワード クレジットカードを利用した都度反映

マネーフォワードの方が、タイムリーにクレジットカード利用分の経理処理が完了するメリットがあります。

freeeも取り込みのタイミングについて改善を図っており、次のようなカードについては都度反映することができます。

  • アメリカン・エキスプレスカード
  • freeeカードライト(Mastercard)
  • ライフカード
  • VIEWカード
  • NICOSカード
  • JACCSカード
  • MUFGカード
  • イオンクレジットサービス

自動データ取込機能は、会計処理を効率化するためには欠かせないツールです。
提携数や反映のタイミングという点ではマネーフォワードの方が優れています。

仕訳

取り込んだデータを自動で仕訳できるのも、会計ソフトの大きなメリットです。
freeeは自動仕訳機能が非常に優秀で、取り込んだデータから何も操作することなく、完全自動で仕訳をすることができます。

マネーフォワードにも、データから仕訳を推測する機能がありますが、仕訳明細の確認と登録は手作業で行わなければなりません。

freeeの自動仕訳機能は特許を取得しており、マネーフォワードにはない機能です。

経理の自動化をしたいのであればfreeeの方がおすすめです。

サポート体制

freeeとマネーフォワードはサポート体制にも違いがあります。

freeeの電話サポートを受けることができるのは、個人ではプレミアムプラン、法人ではベーシックプラン以上のプランに加入している場合だけです。

マネーフォワードは、あんしん電話サポート付きベーシックプランに加入している場合のみ、電話サポートを受けることができます。

なお、どちらにもチャットが用意されているので、操作が分からない時にはチャットで操作方法などは確認することができます。

料金プラン

それぞれ個人事業主と法人向けのプランが用意されており、税込料金の違いは以下の通りです。

freee個人事業主プラン
月払い 年払い
スターター 1,298円 12,936円
スタンダード 2,618円 26,136円
プレミアム 43,780円
freee法人向けプラン
月払い 年払い
ミニマム 2,618円 26,136円
ベーシック 5,258円 52,536円
プロフェッショナル 52,536円 525,360円
マネーフォワード個人事業主プラン
月払い 年払い
パーソナルライト 1,078円 10,560円
パーソナル 1,408円 12,936円
パーソナルプラス 39,336円
マネーフォワード法人向けプラン
月払い 年払い
スモールビジネス 4,378円 39,336円
ビジネス 6,578円 65,736円

マネーフォワードは、個人事業主が安価で利用できるプランが用意されています。
クレジットカードや銀行データの取り込みと、確定申告書の作成だけであれば月額980円で利用できるので、「気軽に簡単な機能だけ利用したい」という個人事業主の方はマネーフォワードがおすすめです。

ただし、法人であればマネーフォワードの方が料金が高いので、事業規模や使いたい機能に応じてfreeeとマネーフォワードを使い分けるとよいでしょう。

請求書発行と管理

freeeとマネークラウドは、請求書を作成すると自動的に売上や売掛金が計上される仕組みになっています。

どちらも作成した請求書を取引先に郵送する代行サービスを行っている他、そのままメールで取引先に送付することも可能です。

マネーフォワードで請求書を作成するには、マネーフォワードクラウド請求書という別のソフトで作成しなければならないため少々手続きが面倒です。

freeeの場合は会計ソフト内に請求書作成機能がついているので、ワンストップで請求書を作成することができます。

請求書郵送代行サービスの料金はそれぞれ以下の通りです。

  • freee:1通150円(税抜)
  • マネーフォワード:1通170円〜180円(税抜)

給与計算

freeeもマネーフォワードも給料作成専用のソフトを使用して給料を計算し、会計ソフトへ反映させることができます。

それぞれ料金は次のようになっています。

freee 3名まで月額2,200円(ミニマムプランの場合)。4名以上は1名あたり月額300円(税抜)
マネーフォワード 5名まで月額3,980円(スモールビジネスプランの場合)。6名以上1名あたり月額500円(税抜)

従業員が3名以下であればfreeeの方がお得です。

freeeとマネーフォワード連携対応のおすすめビジネスカード

freeeとマネーフォワードはさまざまなクレジットカードと連携でき、データの取り込みをすることができます。

その中でも、ビジネスに活用できるおすすめのクレジットカードとして、次の3つをあげることができます。

  • アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード
  • ダイナースクラブ ビジネスカード
  • ライフカードビジネス

比較的ステータスが高く、海外出張や接待の際にも活用することができるものや、年会費無料のカードをご紹介します。

freeeとマネーフォワードに連携できる、おすすめの3つのビジネスカードについて詳しく解説していきます。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

amex_biz_gold
総合評価表示しない
年会費 36,300円(税込)
還元率 0.5%
国際ブランド americanexpress
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

新規入会特典

<合計190,000ボーナスポイント獲得可能>
カード利用ボーナス:入会後4ヶ月以内に合計100万円のカード利用で20,000ボーナスポイント
カードご利用ボーナス2:入会後6ヶ月以内にAmazonなどの対象加盟店で合計400万円のカード利用で100,000ボーナスポイント
通常利用ポイント:入会後、合計400万円以上のカード利用で40,000ポイント獲得可能
カード付帯特典:入会後1年以内に合計200万円のカード利用で30,000ボーナスポイント

アメックスビジネスのゴールドカードです。
充実した補償はもちろんですが、出張や接待に嬉しいサービスが多数用意されています。

  • 全国から厳選した約150店舗のレストランで、所定コース料理を2名以上で利用すると1名分のコース料理代が無料になる「ビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポン」
  • 国内外の提携ゴルフ場の無料手配
  • カード会員専用の特別観光ラウンジ
  • 手荷物ホテル当日宅配サービス

特にビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポンは金銭的なメリットが非常に大きいので、年に複数回、レストランで接待をする機会が多いという方は、これだけで年会費の元を取ることができます。

ダイナースクラブ ビジネスカード

ダイナースクラブ ビジネスカード

総合評価表示しない
年会費 27,500円(税込)
還元率 0.4%
国際ブランド diners
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

こちらもハイステータスのダイナースクラブのビジネスカードです。
追加カードは無料で発行でき、旅行傷害保険以外にも最高1億円のゴルファー保険まで付帯されています。

また、次のような充実したサービスがあるのもダイナースの特徴です。

  • メンバーのみが利用できる「銀座サロン」
  • コース料金1名無料などの料金優待店舗が多数
  • 会員のみの加盟店優待プログラムの「ダイナースクラブ ビジネス・オファー」

主に国内での出張や接待で、充実したサービスを受けることができます。

ライフカードビジネス

ライフカードビジネス

lifebiz
総合評価表示しない
年会費 無料
還元率 なし
国際ブランド visamasterjcb
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

年会費無料のライフカードビジネスも、freeeやマネーフォワードとの連携に対応しています。

希望限度額が200万円以下であれば、本人確認書類の提出のみでカードを作ることができるため、代表者の個人信用情報に問題なければ審査に通過できる可能性は高いでしょう。

ポイント制度はなく補償もついていませんが、「起業から間がなく、年会費を節約したい」という方にはおすすめです。

マネーフォワード ビジネスVISAカードの特徴

マネーフォワードは、「マネーフォワード ビジネスVISAカード」というビジネスカードを発行しています。

マネーフォワード ビジネスVISAカード

総合評価表示しない
年会費 1,375円(税込)
還元率 0.5%
国際ブランド visa
電子マネー iD
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

カードを契約すると、マネーフォワードのクーポンを10,000円分受け取ることができます。

マネーフォワードが発行する「マネーフォワードビジネスVISAカード」には、次のような特徴があります。

  • 登記簿謄本・決算書の提出不要
  • 明細データの自動取得と自動仕訳
  • 会員特典が豊富

マネーフォワードビジネスVISAカードの4つの特徴について詳しく解説していきます。

登記簿謄本・決算書の提出不要

申し込み時に登記簿謄本や決算書などの提出は不要で、代表者の本人確認書類のみでカードを作成することができます。

そのため、赤字決算でも審査に通過できる可能性もあります。

明細データを自動で取得、自動で仕訳

もちろんマネーフォワードと連携しているので、明細データの自動取得と自動仕訳を行ってくれます。

会員特典が豊富

マネーフォワードのクーポン10,000円分が付与される他、次のような会員特典が用意されています。

  • PayPay銀行の振込手数料完全無料
  • クラウド人事労務ソフトSmartHR3ヶ月無料
  • オンライン決済サービスPAY.JPが1年間無料
  • 飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」の料金割引
  • ラウド型タブレット POS・OESシステム「POS+(ポスタス)」機器設置費用無料
  • バーチャルオフィス初期費用無料

銀行の振込手数料無料だけでも非常に大きなメリットですので、PayPay銀行ユーザーの方はぜひカード作成を検討してみましょう。

freeeカードの特徴

freeeは次の3つのクレジットカードを発行しています。

  • freee MasterCard
  • freee VISAカード
  • freee セゾンプラチナビジネスカード

freeeが発行するクレジットカードは、申し込み時に登記簿謄本や決算書が不要で、さらに最短4営業日で発行することが可能です。

freeeが発行するクレジットカードの特徴と、3つのクレジットカードそれぞれのスペックについて詳しく解説していきます。

ステータスや国際ブランドに応じてカードが豊富

freeeは、ステータスや国際ブランドに応じてさまざまなカードが用意されています。
限度額や従業員数、業務形態に適したカードを、豊富なラインナップから選ぶことができます。

年会費無料

freeeのクレジットカードの中には、年会費無料のカードが用意されています。
年会費無料のビジネスカードは数少ないので、freeeビジネスカードはfreeeユーザーでなくても加入を検討する価値があるでしょう。

登記簿謄本・決算書の提出不要

freeeのビジネスカードに申し込む場合も、登記簿謄本や決算書、確定申告書は不要です。
基本的には代表者の本人確認書類だけ提出すればよいので、赤字決算の企業や創業間もない企業でも審査に通過できる可能性があります。

最短4営業日で発行可能

freee MasterCardは申し込みから契約までWEBで完結し、最短4営業日で発行することが可能です。

年度末などに「来期からカード決済を導入したい」と急いで申し込みを行ったとしても、freeeビジネスカードであれば最短4日でカードが手元に届きます。

freee MasterCardの特徴

freee MasterCard

総合評価表示しない
年会費 無料
還元率 なし
国際ブランド master
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

ポイント制度や補償はありませんが、年会費無料で次のようなサービスを利用することができます。

  • 「クラウド会計ソフト freee」2,000円分ディスカウントクーポン
  • 「Adobe Creative Cloudコンプリートプラン(個人版)」を初年度15%OFF(税別10,224円/年相当の値引き)で提供
  • 不動産仲介手数料無料のオフィス検索サイト「officee」経由で成約した場合、一定台数のオフィス家具をプレゼント
  • オフィス家具通販サイト「Kagg.jp」にて国内主要メーカーの新品オフィス家具セットを特別価格で提供
  • オンラインアシスタントサービス初月利用料10%OFF
  • ビジネス向けインターネット接続サービス「TRIBE-biz」を特別価格で提供
  • バーチャルオフィスを一定期間特別価格で利用可能
  • 人気プリンター、プロジェクター等のオフィス機器を特別価格で提供
  • 事業者向け通販サイト「モノタロウ」の10%割引クーポンを提供
  • 人材募集広告料30%割引
  • 所定の衣料品販売店よりビジネスウェアの割引クーポンを提供
  • 所定の弁護士法人への相談1回無料
  • 所定の税理士への相談1回無料
  • 所定の社労士への相談1回無料

freee VISAカードの特徴

freee VISAカード

総合評価表示しない
年会費 初年度無料(2年目以降825円(税込))
還元率 なし
国際ブランド visa
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

「前年度50万(税込)以上ご利用」または「マイ·ペイすリボ設定+ご利用」で2年目以降も年会費無料

Mastercardと比較して従業員カードの発行枚数が多いため、従業員の数が多い場合にはこちらのカードの利用を検討しましょう。

Mastercardと同じ「クラウド会計ソフト freee」2,000円分ディスカウントクーポンなどの特典が付帯されている上、次のような特典も用意されています。

  • Visa ビジネスオファー・ビジネスグルメオファーが利用可能
  • 福利厚生代行サービス割引
  • 航空券チケットレス発券サービス
  • ビジネス用じゃらん割引サービス

出張が多い事業者の方におすすめのクレジットカードです。

freeeセゾンプラチナビジネスカードの特徴

freeeセゾンプラチナビジネスカード

総合評価表示しない
年会費 22,000円(税込)
還元率 0.5%(海外は2倍)
国際ブランド americanexpress
電子マネー quicpayiD
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

ショッピング年間200万円以上利用で次年度1万1,000円(税込)

海外出張に強いクレジットカードです。

世界140以上の国や地域で1,200ヵ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」に無料で登録可能で、海外旅行傷害保険も充実した海外出張に強いクレジットカードです。

この他にも海外用Wi-Fi・携帯電話レンタルサービスの優待やハイヤー優待サービスなど、出張には非常に重宝します。

さらに24時間365日対応のコールセンターや事務用品、レンタカー、宅配サービスなど、さまざまな業種の割引優待も用意されているので、国内でも十分に活用することができます。

もちろん、「クラウド会計ソフト freee」2,000円分ディスカウントクーポンなど、他のfreeeビジネスカードに付帯されている特典も完備されています。

この記事のまとめ

クラウド会計のfreeeとマネーフォワードは、それぞれ自動取込や自動仕訳などに対応したサービスです。

それぞれ非常に多くのクレジットカードと連携しているので、クレジットカードを選ぶ際には「使っているクラウド会計サービスと連携しているか」という観点で選ぶのもよいでしょう。

また、双方ともにクレジットカードを発行しており、どちらもビジネスカードの審査に通りにくい小規模事業者や創業間もなくの事業者をターゲットにしています。

年会費も無料もしくは安価ですので、「信用のない状態でも作れるカードを探している」という事業者の方は、freeeとマネーフォワードが発行しているクレジットカードへの申し込みを検討しましょう。

FacebookTwitterLine