法人カードのおすすめ
キャッシング機能が付いたP-one Business Mastercard 審査のポイントも解説!
投稿日:21.08.05
更新日:21.12.20
「銀行融資の審査に落ちてしまった」
「銀行からの借入金が尽きてしまった」
さまざまな理由によって、ビジネスカードでのキャッシングを希望している経営者の方も多いのではないでしょうか?
業績不振でも審査に通る可能性があり、キャッシングができ、さらに年会費も実質無料という「P-one Business Mastercard」というビジネスカードがあります。
ビジネスカードでありながらキャッシング機能がついている珍しいカードで、経費に使用するカードとは別のサブカードとして、また緊急でお金が必要なときの保険的なカードとしておすすめです。
カードには審査があるため、申し込み前に審査のポイントをしっかりと押さえておくこと、またカード利用にあたっての注意点について、しっかりと理解しておくことが重要です。
P-one Business Mastercardの特徴や審査の基準などについて、詳しく解説していきます。
当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、売上の一部が運営者に還元されることがあります。なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
この記事の監修者
手塚大輔(てづか・だいすけ)ファイナンシャルプランナー/証券外務員
P-one Business Mastercardはキャッシングできるビジネスカード
P-one Business Mastercard
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,200円(税込) |
---|---|
還元率 | 0.6% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
|
前年度にカードの利用があれば2年目以降も年会費無料
P-one Business Mastercardは年会費無料や追加カード年会費無料など、次のような様々な特徴があります。
- 24時間の電話サポートデスク
- お得にポイントを貯められるポケットモール
- 車のトラブルにいつでも対応するカーライフホッとライン
- 提携レンタカーの料金が5%オフ
- 旅行ツアー料金最大8%割引のポケットカードトラベルセンター
年会費無料でありながら、これらの様々な特典を受けることができます。
多くの特徴のあるP-one Business Mastercardですが、最大の特徴はキャッシングができるという点です。
限度額 | ショッピング枠300万円 キャッシング枠300万円 |
---|---|
キャッシング枠の金利 | 12.00~17.95% |
P-one Business Mastercardのキャッシングには次の2つの特徴があります。
- 総量規制対象外
- 選べる支払方法
P-one Business Mastercardの2つの特徴について詳しく見ていきましょう、
P-one Business Mastercardは総量規制対象外
P-one Business Mastercardは、法人代表者や個人事業主が個人で契約するクレジットカードです。
個人がクレジットカードでキャッシングするというと、「総量規制に引っかかる」と考える人も多いのではないでしょうか?
しかし、P-one Business Mastercardはビジネスカードですので総量規制対象外です。
総量規制とは個人の消費資金に対して適用されるものですので、すでに個人用の借入で年収の3分の1の枠を使い切っている人でも、P-one Business Mastercardであればキャッシングをすることが可能です。
総量規制の対象である個人用の消費資金の借入枠とは別枠で融資を受けることができるのが、P-one Business Mastercardの大きなメリットだと言えるでしょう。
P-one Business Mastercardは支払方法が選べる
キャッシング枠で借りたお金の返済は、一括かリボ払いかを選択することができます。
一括返済が難しい場合でもリボ払いを選択することによって、毎月無理なく少しずつ借入金を返済していくことができます。
そしてP-one Business Mastercardは、返済方法を後から自由に変更することができます。
次のように都合に合わせて自由に変更できるので、他のクレジットカードのキャッシングと比較して返済方法がとても柔軟です。
- 当初一括返済の予定で借りた分もリボ払いへ後から切り替えることができる
- リボの支払金額の増額ができる
- 最小金額の支払いへ変更できる
リボへの変更も、支払金額の増額も減額もネットから簡単に手続きすることができます。
資金繰りに合わせて柔軟な返済方法を選ぶことができるのが大きな特徴です。
P-one Business Mastercardhaは追加カードの発行枚数が多い
P-one Business Mastercardは、従業員カードおよびETCカードの年会費が無料で、どちらも5枚まで発行できます。
追加カードの発行枚数や、ETCカードについて詳しく解説していきます。
追加カードは無料で5枚まで
従業員カードは5枚まで無料で発行することができます。
なお、従業員カードは1回払いのショッピング枠しか利用できないので、従業員が無断でキャッシングするリスクはありません。
本人カード1枚と追加カード5枚で合計6枚ものカードを、年会費無料で保有することができるのがP-one Business Mastercardの大きなメリットです。
従業員数が数名程度の小規模事業者に適したカードだと言えるでしょう。
ETCカードも6枚まで
ETCカードは本人カードと追加カードそれぞれに1枚ずつ合計6枚まで発行できます。
これによって、従業員の営業車両1台1台にETCカードを設置することが可能です。
ETCカードも年会費はかかりませんが、カード発行手数料がかかることに注意が必要です。
新規発行時に1,100円、カード更新時にも1,100円が1枚につきかかります。
ビジネスカードのETCカードは年会費がかかることが多いので、発行手数料1,100円であれば、それほど大きなコストとは言えません。
P-one Business MastercardはETCカードも低コストで保有することができるクレジットカードです。
P-one Business Mastercardのその他の特徴
P-one Business Mastercardにはキャッシングや追加カードの他にも経営者に嬉しい次の3つの特徴があります。
- 実質年会費無料
- 付帯保険が充実
- ポイント還元率0.8%
年会費無料でありながら、充実した保険と比較的高いポイント還元を受けることができます。
P-one Business Mastercardの3つの特徴について詳しく解説していきます。
実質年会費無料
P-one Business Mastercardは実質年会費無料です。
初年度は無条件で年会費無料、2年目以降も1度でもカード利用があれば年会費はかかりません。
そのため、実質的には年会費が全くかからないカードだと言えます。
ビジネスカードは年会費がかかるものが多い中、P-one Business Mastercardはコストゼロで利用できる数少ないカードです。
年会費のかかるハイステータスのカードをメインカードとして保有し、P-one Business Mastercardを2枚目、3枚目のサブカードとして持っておくのもよいでしょう。
付帯保険も充実
P-one Business Mastercardは年会費無料でありながら、次のような補償も充実しています。
- ショッピング保険300万円
- 紛失・盗難保障
特にショッピング保険については、300万円の補償というのは他のカードと比較しても高額です。
年会費が1,000円程度の一般カードでは100万円の補償となっていることが一般的ですので、年会費無料でありながら300万円まで補償を受けることができるのはP-one Business Mastercardのメリットです。
また、カードを紛失盗難によって不正利用された際にも、被害額をしっかりと補償してもらうことができるので、万が一の際にも安心です。
ポイント還元率0.8%
P-one Business Mastercardでリボ払いや分割払いをした場合、1,000円の利用につき2ポイントが付与されます。
受け取ったポイントは商品券等に交換でき、例えばファミリーマートクーポンであれば250ポイントで1,000円分のお買い物券と交換できます。
つまり、1ポイントで4円相当のクーポンと交換できるので、1,000円の利用で8円分の還元を受けることができ、還元率は0.8%になります。
年会費無料のビジネスカードの中には、ポイント制度がないものもあります。
P-one Business Mastercardは年会費無料でありながら、0.8%と比較的高い還元を受けることができるのは大きなメリットです。
ただし、一括払いの場合には1,000円の利用で1ポイントしか付与されません。
通常の利用の場合には還元率は0.4%になってしまうので注意しましょう。
P-one Business Mastercardの審査のポイント
P-one Business Mastercardは審査が比較的緩めのビジネスカードとしても有名です。
審査のポイントや必要書類についても詳しく解説していきます。
赤字決算でも審査に通過した事例あり
P-one Business Mastercardは赤字決算でも審査に通ったという事例がいくつかあるようです。
審査では決算書や確定申告書を確認しているので、決算内容を確認しないわけではありません。
しかし審査でメインになるのは、代表者の個人信用情報ですので、代表者の信用情報に問題さえなければ会社の業況とは無関係に審査に通過できる傾向があるようです。
ただし、あまりにも赤字が続いている場合や、非常に大きな債務超過になっている場合には審査に通過できない可能性もあるようですので注意してください。
事業所の固定電話は必須
事務所に固定電話があるのは審査に通過するための必須条件です。
申込書には「※ご自宅が携帯電話番号のみの場合、会社の固定電話番号は必須のご記入となります。」と記載されているので、自宅か会社のどちらかには必ず固定電話がなければなりません。
また、しっかりと業務運営している会社であれば、固定電話を所有しているのが一般的です。
「ちゃんと運営されている会社かどうか」ということを確認する指標として固定電話の有無を確認しています。
審査に必要な書類
P-one Business Mastercardの審査で必要になる書類は次の2点です。
- 本人確認書類
- 事業実績確認資料
事業実績確認資料は法人と個人事業主で次のように異なります。
個人事業主の場合
1確定申告書B(税務署での受付が確認できるもの)
2青色申告決算書(白色申告書の場合は、収支内訳書)
※開業まもなくで決算書の提出ができない場合は、事業実態を確認できる資料のコピー
~事業実態を確認できる資料~
(ア)公的な営業許可証または届出書
(イ)屋号の記載された事業所の賃貸借契約書および請求書 等
3事業・収支・資金計画書
法人の場合
1決算書(直近1期分)
・損益計算書 ・貸借対照表 ・販売費および一般管理費内訳
※開業まもなくで決算書のご提出ができない場合は、履歴事項全部証明書のコピー
2収入証明書(最新の発行のもの)※下記のいずれか
・源泉徴収票(現勤務先のもの)
・直近の連続2ヶ月分の給与明細書(勤続年数1年未満の方に限る)
・市区町村が発行する課税証明書(所得証明書)
P-one Business Mastercardは赤字決算でも審査に通過できることがありますが、決算書はしっかりと確認しています。
P-one Business Mastercard発行までの流れ
P-one Business Mastercardを発行するまでの流れは次の通りです。
- WEBから申し込み
- ポケットカードの審査
- 審査通過の電話連絡後に契約書類が郵送される
- 本人確認書類と事業実績確認資料を同封の上、ポケットカードへ郵送
- カードが郵送で到着
契約書類の郵送→返送→カードの郵送と、郵送の手続きが3回も必要になるので、P-one Business Mastercard発行までに時間がかかります。
早くて2週間程度、時間がかかる場合には1ヶ月程度かかってしまうものと理解しておきましょう。
急いでクレジットカードが必要な場合には、できる限り前もって申し込みを完了させておくようにしてください。
P-one Business Mastercardの注意点
P-one Business Mastercardは年会費無料でキャッシングのできるメリットの大きなクレジットカードですが、いくつか注意点もあります。
年会費無料のP-one Business Mastercardは海外出張などには向いていません。
海外旅行傷害保険は使えませんし、空港ラウンジも利用できないので、国内での決済専用カードとして保有するか、サブカードとして活用するのがよいでしょう。
P-one Business Mastercardの2つの注意点について詳しく解説していきます。
海外旅行傷害保険がない
P-one Business Mastercardには、旅行傷害保険がついていません。
海外旅行傷害保険は、日本の健康保険制度が使えない海外で治療が必要になったときに重宝するものですが、P-one Business Mastercardにはこのような保険がついていません。
そのため、海外出張などの際には、海外旅行傷害保険が付帯された別のカードを契約した方がよいでしょう。
また、国内旅行傷害保険も付帯されていないので、万が一の怪我などによって治療が必要になったときでも、クレジットカードから補償を受けることはできないと理解しておきましょう。
空港ラウンジは使えない
P-one Business Mastercardは、国内外の空港ラウンジを利用できるサービスはありません。
空港ラウンジが無料利用できるビジネスカードも多い中で、ラウンジ利用サービスが付帯されていない点はデメリットと言えるでしょう。
海外出張をストレスなくこなすためには空港ラウンジの利用は欠かせません。
海外出張が多い事業者の方は、空港ラウンジを無料で利用できるステータスの高いカードと併用した方がよいでしょう。
この記事のまとめ
P-one Business Mastercardは、年会費が実質無料でキャッシングができる非常に珍しいカードです。
審査難易度はそれほど厳しくはないので、銀行の審査に落ちてしまった事業者でも審査に通過できる可能性がありますし、キャッシング枠だけ作っておけば、いざという時にすぐに資金調達することかできます。
追加カードも5枚まで無料発行できるので、カードを保有するコストを抑えることができます。
ただし、国内・海外旅行傷害保険などは付帯されていないので、海外出張が多い企業はメインカードとして補償が充実したカードを持ち、P-one Business Mastercardはサブカード的に使用するなど適切に使い分けるのがおすすめです。