法人カードのおすすめ
ANAマイルを貯めるのにおすすめの法人カードの選び方と活用法を解説
投稿日:21.05.25
更新日:22.04.01
「ANAマイルが貯まる個人向けカードがあるのは知っているけど、法人カードにもあるの?」
「法人カードでANAマイルを貯めるなら、どれがおすすめ?」
個人向けクレジットカードと同じように、法人カードにもANAマイルを貯めることができるクレジットカードはたくさんあります。
そこで、今回はANAマイルが貯まる法人カードの選び方や、貯まったマイルの活用法について解説します。
当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、売上の一部が運営者に還元されることがあります。なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
ANAマイルを貯められる法人カード紹介
ANAカード以外のカードでもANAマイルを貯めることはできますが、もっとも効率的にANAマイルを貯めることができるのは、全日空がカード会社と提携して発行しているANAカードです。
そこで、以下ではANAカードから順に紹介します。
ANA法人カード
ANA法人カードには「一般カード」「ワイドカード」「ワイドゴールドカード」の3種類があります。
国際ブランドはJCB、VISA、Mastercardの3種類から選ぶことができ、選んだブランドによって以下のとおり、年会費やマイルの貯まり方、付帯サービスに違いがあります。
一般カード | ワイドカード | ワイドゴールドカード | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
国際ブランド | JCB | VISA Mastercard |
JCB | VISA Mastercard |
JCB | VISA Mastercard |
年会費(本人) | 2250円 | 2750円 | 1万1750円 | 1万2250円 | 1万9000円 | 1万9000円 |
年会費(使用者1名あたり) | 750円 | 400円 | 750円 | 400円 | 4000円 | 4000円 |
ボーナスマイル(入会時・継続時) | 1000マイル | 2000マイル | 2000マイル | |||
ボーナスマイル(搭乗時) | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25% | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25% | |||
ANAカードマイルプラス | ANA@desk※1にて予約・購入・発券した航空券のみ対象 | ANA@desk※1にて予約・購入・発券した航空券のみ対象 | 全てのANAカードマイルプラス加盟店舗が対象※2 | |||
カード会社のショッピングポイント | Oki Dokiポイント | ワールドプレゼントのポイント | Oki Dokiポイント | ワールドプレゼントのポイント | Oki Dokiポイント | ワールドプレゼントのポイント |
マイルへの移行 | 可※3 | 不可 | 可※3 | 不可 | 可※3 | 不可 |
ショッピングの還元率 | 0.5% | |||||
海外旅行傷害保険 | 最高1000万円 | 最高5000万円 | 最高1億円 | |||
国内旅行傷害保険 | 最高1000万円※4 | 最高5000万円※4 | 最高5000万円※5 |
※1 法人向けのインターネット出張手配システム
※2 一部のカード限定対象店舗を除く
※3 移行手数料がかかる場合あり(後述)
※4 乗客として航空機の利用中にケガを被った場合のみ
※5 自動付帯となるのは乗客として航空機の利用中にケガを被った場合のみ
マイルの貯まり方の違い
ANA法人カードはカード会社が付与するショッピングポイントに加え、以下の2種類のマイルがもらえます。
- 入会時・継続時(1年ごと)のボーナスマイル
- ANA便に搭乗したときのボーナスマイル
ランクの高いカードほど上乗せされるマイルが多くなります。
カード会社のポイントは通常、ショッピング利用100円につき1ポイントのように付与されますが、マイルは計算方法が異なっています。
なお、ANAカードマイルプラス加盟店でANAカードで支払うと、カード会社が付与するポイントに加え、100円または200円につき1マイルが付与されます。
一般カードとワイドカードではANA@deskにて予約・購入・発券した航空券のみが対象となりますが、ワイドゴールドカードでは一部の店舗を除き、すべての加盟店が対象となります。
旅行保険の補償内容の違い
旅行保険は基本的に自動付帯され、ワイドカードとワイドゴールドカードは傷害による死亡・後遺障害補償の他に、傷害・疾病治療費用(国内旅行は傷害による入通院・手術の補償)や賠償責任などの補償もつきます。
ただし、国内旅行の補償については注意が必要です。
一般的なクレジットカードに付帯されている旅行傷害保険は旅行中の全行程が対象ですが、ANAカードの場合、一般カードとワイドカードについては航空機の利用中のみが補償の対象です。
ワイドゴールドカードの場合は運賃や宿泊費など、ANA法人カードで支払った分については航空機の利用中以外も補償の対象となります(いわゆる利用付帯)。
ANAダイナースコーポレートカード
ANAダイナースコーポレートカード
年会費 | 22,000円(税込) |
---|---|
還元率 | 1.0% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
|
上記のANAカードの他に、三井住友トラストクラブが発行する「ANAダイナースコーポレートカード」もあります。
先述したANAカードとの最大の違いは付帯サービスが充実している点です。
国内・海外1000ヵ所以上の空港ラウンジを無料で利用でき(海外は年間10回まで)、「エグゼクティブダイニング」「ごほうび予約」などグルメ系の優待サービスも多数用意されています。
リワードポイントはANAマイルに手数料なしで移行できるので、飛行機の利用が多い方は還元されるポイントやマイルを効率的に活用できるのもメリットです。
ポイントをANAマイルに移行できる法人カード
ここではショッピングで貯まったポイントをANAマイルに移行できる法人カードを3枚紹介します。
いずれもカード会社のポイントをマイルに移行できるというだけで、ボーナスマイルのような上乗せはありません。
NTTファイナンスBizカード レギュラー
NTTファイナンスBizカード レギュラー
NTTファイナンスBizカード レギュラーはNTTファイナンスが発行する法人向けのクレジットカードです。
ポイント還元率が1.0%と法人カードの中ではトップクラスの水準に設定されているのが特徴です。ANAマイルへの交換は1万ポイントからで、4000マイルと交換できます。
EX Gold for Biz S
EX Gold for Biz S(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エス)
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,200円(税込) |
---|---|
還元率 | 0.5% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
|
EX Gold for Biz S(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エス)はオリコが発行する個人事業主向けの法人カードです。
ポイント還元率は0.5%で、ショッピング利用1000円につき1ポイントの「暮らスマイル」が付与されます。
暮らスマイルはマイルに交換できませんが、いったんオリコポイントに交換(1スマイル=5オリコポイント)するとマイルへの交換が可能になります。
ANAマイルへの交換は1000オリコポイントからで、600マイルと交換できます。
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
|
※プロモーションを含みます
キャンペーン情報
カード発行月の翌々月末までに50,000円(税込)以上のショッピング利用で永久不滅ポイント1,000ポイント(5,000円相当※)がもらえる(※1ポイント5円相当のアイテムと交換した場合)
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードはクレディセゾンがアメックスブランドで発行する法人カードです。
ショッピング利用1000円につき1ポイントの永久不滅ポイントが貯まり(還元率0.5%)、200ポイントで600マイルのANAマイルと交換できます。
法人カードを使ってANAマイルを貯める方法
ANA法人カードの利用によってマイルが具体的にどのくらい貯まるのかがイメージできないという方のために、ここではもらえるマイルについて整理して解説します。
入会・継続でボーナスマイルを貯める
先述のとおり、ANAカードはカードの会員になったときと継続したときにボーナスマイルがもらえます。
もらえるマイルはカードのランクによって幅(1000~2000マイル)がありますが、カードの会員を続けるだけでどんどんマイルが貯まります。
フライトでボーナスマイルを貯める
ANAマイレージクラブの会員は、ANA便に搭乗するごとに以下のマイル(フライトマイル)がもらえます。
- 国内線:搭乗区間の基本マイレージ×運賃種別(プレミアム運賃、「ANA VALUE 1」など)ごとの積算率
- 国際線:搭乗区間の基本マイレージ×予約クラス(ファーストクラス、ビジネスクラスなど)ごとの積算率
ANAカードで航空券を購入すると、これに加えて10~25%の上乗せマイル(搭乗時ボーナスマイル)がもらえるということです。
国内線で具体例を挙げて説明しましょう。
東京-札幌間の区間基本マイルは510マイルで、プレミアムクラス(プレミアム運賃)を利用する場合は積算率が150%となります。
この航空券をANAワイドカードで購入すると、ボーナスマイルは以下のようになります。
510マイル×150%×25%=191マイル(端数切り捨て)
フライトに必要なマイルはどれくらい?
ANAマイルを特典航空券に交換する場合に必要となるマイル数は、そのシーズンと区間によって以下のように設定されています。
シーズン※ | L(ローシーズン) 1/5~2/28、4/1~4/27、12/1~12/24 |
R(レギュラーシーズン) 3/1~3/11、5/10~8/5、8/23~11/30 |
H(ハイシーズン) 3/12~3/31、4/28~5/9、8/6~8/22、12/25~12/31 |
---|---|---|---|
0~300マイル区間 | 5,000 | 6,000 | 7,500 |
301~800マイル区間 | 6,000 | 7,500 | 9,000 |
801~1,001マイル区間 | 7,000 | 9,000 | 10,500 |
1,001~2,000マイル区間 | 8,500 | 10,000 | 11,500 |
※日付は2021年のもの
0~300マイル区間の一例を挙げると、東京からであれば仙台、新潟、八丈島、富山、名古屋、大阪などが該当します。
801~1000マイル区間は東京から沖縄、1001~2000マイルは東京から石垣・宮古、301~800マイル区間はその他の全路線となります(沖縄離島4区間については別途定められています)。
法人カードのショッピング利用でANAマイルを貯める方法
ANAカードをショッピングに利用すると、ANAマイルとは別にカード会社のポイントが付与されます。
ここではカード会社のポイントとANAマイルの違いについて整理して解説します。
ショッピングで貯まるポイントとフライトマイルは別物
ANAカードは全日空が複数のカード会社と提携して発行しているクレジットカードなので、ANAカードを利用すると、発行するカード会社のポイントとANAマイルの両方がもらえます。
同じ航空系のカードであるJALカードはショッピング利用でも直接マイルが貯まるので、還元はすべてマイルで受けたいという方にとっては、2種類に分けて還元される点はデメリットともいえます。
また、カード会社のポイントをマイルに交換(移行)できるものとそうでないものがあること、カードの種類やランクによっては移行手数料がかかる点にも注意が必要です。
ポイント還元率とANAマイルへの交換レート
4種類のANAカードそれぞれの交換レートがどう違うのか、以下の表にまとめました。
一般カード、ワイドカード、ワイドゴールドカードの場合、VISAまたはMastercardブランドを選ぶとポイントをマイルに移行できないので注意が必要です。
カードの名称 | ・一般カード ・ワイドカード ・ワイドゴールドカード |
・ANAダイナースコーポレートカード | |
---|---|---|---|
国際ブランド | JCB | VISA Mastercard |
Diners Club |
ポイントの名称 | Oki Dokiポイント | ワールドプレゼントのポイント | リワードポイント |
還元率 | 0.5% | 0.5% | 0.4% |
ANAマイルへの交換レート | 1ポイント=10マイル | 交換不可 | 1ポイント=1マイル |
JCBブランドのカードは一般カードまたはワイドカードの場合、年間5000円の移行手数料がかかります(移行しない年はかかりません。ワイドゴールドカードは無料)。
なお、ANAダイナースコーポレートカードは、移行手数料はかかりません。
ANA法人カードのマイルを貯める以外のメリット
ANA法人カードは、マイルが貯まること以外にもさまざまなメリットがあります。ここではそのメリットについて簡単に紹介します。
ANAホテルや免税店・機内販売が割引になる
ANAカードの会員は、ANAホテルやインターコンチネンタルホテルズグループとANAの共同ブランドホテルを割引料金で利用できます。
また、空港内のANA系列免税店、空港内店舗「ANA FESTA」、機内販売(国内線・国際線)でも5~10%の割引を受けることができます。
付帯している旅行保険を利用できる
先述のとおり、ANAカードには旅行保険が付帯されています。
「旅行」保険という名前ではありますが、出張であってももちろん適用されます。
補償内容や条件はカードによって異なるので、実際に利用するときはよく確認しましょう。
専用カウンターでチェックインできる
国際線のエコノミークラスを利用する場合、チェックインカウンターは混雑しがちですが、ANAワイドカードとANAワイドゴールドカードの会員はビジネスクラス専用カウンターを利用することができるので、チェックイン時間を短縮することが可能です。
空港ラウンジを利用
ANAダイナースコーポレートカードのみですが、国内・海外1000ヵ所以上の空港ラウンジを利用することができます。
空港ラウンジならフライトを待つ間、静かな環境で仕事をすることもできて便利です。
貯めたマイルは個人利用できることも
法人カードの利用によって貯まったマイルは、個人事業主や法人代表者であればプライベートで利用することもできます。
しかし、一般の社員が法人の負担で貯まったマイルを個人利用できるかどうかはその法人の方針により決まるので、一概には言えません。
通常は利用できないと考えておくべきでしょう。
この記事のまとめ
法人カードの利用でANAマイルを貯めたいという目的が明確なら、やはりボーナスマイルがもらえるANA法人カードがおすすめです。
ただ、カードのランクや国際ブランドによって、年会費やカード会社のポイントをマイルに移行できるかどうか、付帯サービスの内容などに違いがあります。
自社にとって必要なサービスを見極め、コストパフォーマンスの良いカードを選ぶようにしましょう。