楽天ビジネスカードのメリット・デメリットや他カードとの違いを解説

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「楽天市場をよく利用するので、ビジネスカードも楽天にしたい」
「楽天ビジネスカードにはどんなメリットやデメリットがあるの?」

普段、楽天市場や楽天カードをよく利用している方なら、ビジネスカードも楽天で作ろうと考えるのは自然なことといえるでしょう。

そこで、今回は楽天ビジネスカードの入会を検討している方に、そのメリットやデメリットなど、入会にあたり知っておきたい点について解説します。

当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、売上の一部が運営者に還元されることがあります。なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。

楽天プレミアムカード(楽天ビジネスカード)

総合評価表示しない
年会費 楽天プレミアムカードの年会費:11,000円(税込)
楽天ビジネスカードの年会費:2,200円(税込)
還元率 1.0%
国際ブランド visamasteramericanexpressjcb
電子マネー rakuten
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

楽天ビジネスカードの3大特長

まず、楽天ビジネスカードがもつ3つの大きな特長について簡単に解説します。楽天ビジネスカードがどんなカードなのか、大まかなイメージをつかんでください。

1.個人カードの子カードで仕事に使える

ビジネスカードは通常、単体で入会できますが、楽天ビジネスカードは個人向けカードの「楽天プレミアムカード」に付帯する「子カード」という位置付けなので、あわせて入会することが必要になります。

プライベートの支出は楽天プレミアムカード、ビジネスの支出は楽天ビジネスカードで決済するという使い方を想定したカードであり、この点が他のビジネスカードにはないもっとも大きな特徴です。

2.楽天市場でのポイント還元率が最大5倍になる

楽天市場での買い物について楽天ビジネスカードで決済すると、ショッピング100円ごとに付与されるポイントが最大で5倍(5ポイント)になります。

貯まるポイントは楽天プレミアムカードと同じ楽天ポイントなので、それぞれのカードで得たポイントをまとめて利用することができます。

3.プレミアムカードのサービスがビジネスで使える

楽天プレミアムカードの特典はビジネスでも利用することが可能です。飛行機での出張が多い方なら国内・海外の空港ラウンジサービスや旅行傷害保険などが役立つでしょう。

楽天ビジネスカードの申し込み方法

楽天ビジネスカードの申込対象は20歳以上で、安定した収入のある法人代表者(会社登記上、代表権を有する方)および個人事業主の方です。

1.申し込みの流れ

楽天ビジネスカードの申し込みページにアクセスし、現時点で入会している楽天カードのカード番号とその他の必要事項を入力してください。申し込みから5営業日ほどで書類一式の入った封書が届きます。

2.申し込み時の必要書類

封書が届いたら、預金口座振替依頼書に必要事項を記入して返送してください。なお、法人名義の口座を支払い用口座として登録する場合は、商業登記簿謄本(6ヶ月以内)または法人登記印の印鑑証明書(3ヶ月以内)も必要になります。

3.楽天カードを持っていない場合は?

楽天プレミアムカードだけでなく、楽天(一般)カードや楽天ゴールドカードなども持っていない場合はビジネスカードと同時に申し込むことが可能です。

楽天の会員でない場合は会員登録から必要になります。

なお、楽天プレミアムカードは国際ブランドとしてVISAの他、Mastercard、JCB、American Expressから選ぶことができます。楽天ビジネスカードはVISAのみなので、プレミアムカードについては他のブランドを選ぶというのも1つの方法です。

楽天ビジネスカード利用の仕方

ここでは楽天ビジネスカードが実際に届いたらどんな使い方ができるのか、具体的にイメージできるように解説します。

1.口座はプレミアムカードとビジネスカードで別にする

プライベートの支出は楽天プレミアムカード、ビジネスの支出は楽天ビジネスカードと使い分けることで、経費にできるものが自動的に区別されることになります。

その結果、個人事業主であれば確定申告のときにかかる手間が減りますし、法人代表者が支出を経費として処理するのも簡単になります。

2.楽天プレミアムカードのサービスをビジネスで使う

楽天プレミアムカードはランクの高いプラチナカードの位置付けなので、さまざまな特典があります。おもな特典を列挙すると以下のとおりです。

  • プライオリティ・パス(海外空港ラウンジサービス)に無料で登録が可能
  • 国内主要空港のカードラウンジが無料で利用可
  • 旅行傷害保険(国内・海外)が自動付帯
  • 動産総合保険(購入日から90日間、紛失・盗難などが補償される)が付帯

3.ETCカードは複数枚発行して社員に持ってもらう

ETCカードについては枚数の制限なく発行することが可能なので、従業員がいる場合は従業員用のカードを作ることもできます。なお、1枚目は無料ですが、2枚目以降は500円の年会費がかかります。

4.Visaビジネスオファーで日々の業務を効率化する

楽天ビジネスカードの会員は「Visaビジネスオファー」を利用することができます。Visaビジネスオファーでは、ビジネスに役立つ以下のようなサービス(一例)が割引になります。

  • メリービズ「バーチャル経理アシスタント」
  • 「エグゼクティブセンター」(レンタルオフィス)
  • 日本交通ハイヤー
  • マネーフォワード クラウド確定申告
  • 「スプリント」(印刷サービス)

その他、レストランを割引価格で利用できる「Visa ビジネスグルメオファー」もあります(2021年8月末で終了)。

楽天ビジネスカードのデメリット

以上で楽天ビジネスカードのメリットや特長について解説してきましたが、以下のようなデメリットもあります。入会を申し込む前によく理解しておきましょう。

1.ビジネスカードのみでは発行できない

先述のとおり、楽天ビジネスカードは楽天プレミアムカードとあわせて入会することが必要になります。

楽天ビジネスカードの年会費は2000円ですが、楽天プレミアムカードは1万円なので、楽天プレミアムカードが不要という方にとっては実質の年会費が高くなります。

2.キャッシング機能はない

楽天ビジネスカードにキャッシング機能はありません。キャッシングが必要な場合は楽天プレミアムカードの枠を利用することになります。

3.もともと持っていた楽天カードとは2枚持ちできない

楽天ビジネスカードに入会する時点で楽天カードや楽天ゴールドカードなど他のカードをもっている場合、楽天プレミアムカードに切り替えとなります。

また、楽天銀行カードをもっている場合は先に退会することが必要になります。

4.従業員用の追加カードが発行できない

ETCカードにつては枚数無制限で発行できますが、カード本体と同じ機能のある追加カードを発行することはできません。そのため、従業員にもカードを持たせるということはできないことになります。

楽天ビジネスカードが向かない事業者向けビジネスカード

楽天ビジネスカードに申し込むかどうか決めるにあたり、他のカードも検討したいという方もいるでしょう。そこで、以下では想定している利用者が近いビジネスカードを3枚、比較しながら紹介します。

楽天ビジネスカード
JCB法人カード(一般)
JCB法人カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
三井住友カード ビジネスオーナーズ
三井住友カード ビジネスオーナーズ
年会費(本会員) 2000円 1250円
(オンライン入会で初年度無料)
1万2000円 無料
年会費(追加カード) 1250円 6000円 無料
国際ブランド VISA JCB American Express VISA/Mastercard
還元率 1.0% 0.3% 0.3%※1 0.5%
申し込み対象 20歳以上で安定した収入のある法人代表者(会社登記上、代表権を有する方)、及び個人事業主 法人または個人事業主 中小企業の経営者、個人事業主 満20歳以上の会社経営者(中小企業代表者もしくは個人事業者)
限度額 300万円※2 公式サイト参照 個別設定 ~500万円*所定の審査があります

※1 メンバーシップ・リワード・プラス未登録の場合
※2 楽天プレミアムカード・楽天ビジネスカードの合算

1.JCB法人カード

JCB法人カード(一般)

JCB法人カード
総合評価表示しない
年会費 初年度無料※
2年目以降1,375円(税込)
還元率 0.5%
国際ブランド jcb
電子マネー quicpay
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

※オンライン入会の場合のみ

キャンペーン情報

・【Web限定】新規入会で最大3,000円、利用条件クリアで最大30,000円のJCBギフトカードプレゼント(2023年3月31日(金)まで)
・使用者追加・同時入会で最大9,000円プレゼント!(使用者1名につき3,000円、最大3名までが対象)

JCB法人カードの還元率は楽天ビジネスカードよりやや低いですが、単体で入会できるので、実質的な年会費は楽天ビジネスカードより安いです。

JCB法人カードは会計ソフト「弥生」、「freee」、「楽楽精算」、「MAJOR FLOW Z KEIHI」など経費関連のサービスを割引価格で利用できる付帯サービスが充実しているのがおもな特長です。

限度額が低いのが難点ですが、ゴールドカード(年会費1万円)にランクアップすれば最高で250万円まで利用できます。

2. アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
総合評価表示しない
年会費 13,200円(税込)
還元率 0.5%
国際ブランド americanexpress
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

新規入会特典

<合計80,000ボーナスポイント獲得可能>
・入会後4ヶ月以内に合計50万円のカード利用で10,000ボーナスポイント
・入会後6ヶ月以内にYahoo!広告などの対象加盟店で合計200万円のカード利用で50,000ボーナスポイント
・入会後、合計200万円以上のカード利用で20,000ポイント獲得可能

アメリカン ・エキスプレス・ビジネス・カードは利用限度額に一律の制限がないというのが大きな特長です。

また、楽天ビジネスカードは1回払いしか利用できませんが、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは「ペイフレックス あとリボ for Business」(リボ払いサービス)が利用できるので、資金繰りに役立てることができるメリットがあります。

その他、旅行傷害保険が充実している点や福利厚生サービス「クラブオフ」のVIP会員登録料が無料になるなどの付帯サービスがあります。

3.三井住友カード ビジネスオーナーズ

三井住友カード ビジネスオーナーズ

三井住友カード ビジネスオーナーズ
総合評価表示しない
年会費 永年無料
還元率 0.5〜1.5%※
国際ブランド visamaster
電子マネー iD
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

※対象の三井住友個人カードと2枚持ちで最大1.5%還元

キャンペーン情報

  • ・三井住友カード ビジネスオーナーズに新規入会&利用で最大8,000円相当プレゼント!

三井住友カード ビジネスオーナーズは年会費が無料で、非常にコスパの良いカードとなっています。

また、1回払いだけでなく、分割払いやリボ払いも利用できます。またキャッシングも可能なので、資金繰りにカードを役立てたいという方なら検討する余地があるでしょう。

この記事のまとめ

楽天ビジネスカードは普段から楽天市場をよく利用している方なら、ポイントが楽天ポイントとして貯まるのでメリットを感じられるでしょう。

ただ、楽天プレミアムカードとセットでないと申し込めないというのはネックです。楽天プレミアムカードの付帯サービスはおもに旅行関連のものが多いので、付帯サービスを考慮し、必要なものがあまりないと感じる場合は他のカードを検討するのが良いかもしれません。

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