法人カードのおすすめ
シェルビジネスカードが向いている人は?メリットや注意点を解説!
投稿日:21.08.06
更新日:21.12.20
ガソリン代を割安にすることができるクレジットカードとして、法人ガソリンカードというカードがあります。
昭和シェルSSでのガソリン代を安くすることができる法人ガソリンカードが、シェルビジネスカードです。
シェルビジネスカードはガソリン代が安くなるだけでなく、車両の使用が多い事業者が活用できる様々なサービスが用意されています。
シェルビジネスカードの特徴やメリット、注意点について詳しく解説していきます。
当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、売上の一部が運営者に還元されることがあります。なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
この記事の監修者
手塚大輔(てづか・だいすけ)ファイナンシャルプランナー/証券外務員
シェルビジネスカードとは
シェルビジネスカード
年会費は初年度無料で2年目以降は1,375円と、ビジネスカードの中では安価な年会費となっています。
なお、シェルビジネスカードにはポイント制度はありません。
カードの利用額に応じて、キャッシュバックされる仕組みとなっています。
旅行傷害保険などはついておらず、ショッピング保険のみの補償です。
この他にもシェルビジネスカードには次の特徴があります。
- 毎月最大3%キャッシュバック(1年間で最大18万円)
- 昭和シェルSSで利用するとキャッシュバック計算が2倍に
- 昭和シェルSSで店頭価格で利用可能
- 法人ETCカードが年会費無料で複数枚発行可
- 「SS専用カード」と「FUELカード」で従業員に持たせても安心
シェルビジネスカードの5つの特徴と、他の法人ガソリンカードとの違いについて詳しく解説していきます。
毎月最大3%キャッシュバック(1年間で最大18万円)
シェルビジネスカードはカードの月額料金に応じて一定割合がキャッシュバックされます。
1ヶ月の利用料金とキャッシュバック率の割合は以下の通りです。
1ヶ月の利用料金 | キャッシュバック率 |
---|---|
100万円以上 | 3.0% |
80万円以上100万円未満 | 2.5% |
60万円以上80万円未満 | 2.0% |
40万円以上60万円未満 | 1.5% |
20万円以上40万円未満 | 1.0% |
5万円以上20万円未満 | 0.5% |
5万円未満 | 0% |
シェルビジネスカードの利用金額に応じて上記のキャッシュバックが行われます。
なお、1年間合計で18万円がキャッシュバックの上限です。
また、5万円未満の利用の場合には1円もキャッシュバックされません。
シェルビジネスカードは、月間5万円以上のカード利用がある事業が使った方がよいでしょう。
昭和シェルSSで利用するとキャッシュバック計算が2倍に
さらに、昭和シェルSSで利用した分に関しては、キャッシュバック計算が2倍になります。
例えば、昭和シェルSSで10万円、その他の決済で10万円利用した場合、昭和シェルSSでの利用分は10万円×2=20万円で計算されるので、合計30万円に対してキャッシュバックを受けることが可能です。
昭和シェルSSで100万円使った場合には、その倍である200万円に対して3%のキャッシュバックが行われるので、6万円がキャッシュバックされます。
100万円の利用に対して6万円のキャッシュバックが行われるということは、還元率は実に6%にもなります。
この点からもシェルビジネスカードは、昭和シェルSSで給油をすれば圧倒的にメリットがあるクレジットカードです。
昭和シェルSSで店頭価格で利用可能
昭和シェルSSでシェルビジネスカードを利用すると、店頭価格で給油することが可能です。
一般的にクレジットカードで給油をすると、現金価格よりも高いクレジット価格が適用されますが、シェルビジネスカードは現金と同じ店頭価格です。
クレジットカード決済だからと言って、店頭価格よりも高いカード価格に値上げされる心配はありません。
法人ETCカードが年会費無料で複数枚発行可
シェルビジネスカードを契約すると、1枚のカードに対して複数のETCカードを無料で付帯することができます。
「営業車のETCカードが複数枚必要」というような場合にも、追加料金なしでETCカードが発行できるのでメリットがあります。
「SS専用カード」と「FUELカード」で従業員に持たせても安心
シェルビジネスカードは「SS専用カード」と「FUELカード」というカードを発行することができます。
SS専用カード | シェルのSS内すべての商品に利用可能なカード |
---|---|
FUELカード | シェルのSS内のガソリン、軽油、灯油にのみ利用可能なカード |
これら2つのカードはともに、昭和シェルSSでしか利用できないため、不正利用リスクなどの観点から従業員にクレジットカードを持たせたくないと考える事業者の方も安心です。
付帯サービスも充実している
シェルビジネスカードは、ショッピング保険の他に次のような付帯サービスもついています。
- 乗継遅延費用保険金(客室料・食事代)
- 出航遅延費用等保険金(食事代)
- 寄託手荷物遅延費用保険金(衣類購入費等)
- 寄託手荷物紛失費用保険金(衣類購入費等)
このほか、会計ソフトとの連動や、JR東海「エクスプレス予約」サービスなど、通常のJCBビジネスカードで利用できる付帯サービスを利用できます。
ガソリン給油以外のビジネスの場面でも活用できるでしょう。
シェルビジネスカードと他のガソリンカードの違い
シェルビジネスカード以外にも、大手のガソリンスタンドでお得に利用できるカードはいくつかあります。
シェルビジネスカードと他の法人ガソリンカードの違いは次の通りです。
年会費 | ポイント還元 | ガソリン価格 | クレジット機能 | |
---|---|---|---|---|
シェルビジネスカード | 1,375円(税込) | キャッシュバック | 店頭価格 (シェル) |
あり |
コスモコーポレートJCBカード | 1,375円(税込) | 1% | 店頭価格 (コスモ) |
なし |
法人ガソリンカード/ETC協同組合 | 無料 | なし | 全国平均価格より毎月末に算出 (後決め方式) (ENEOS,出光) |
なし |
ENEOS BUSINESS | 無料 | なし | 契約価格 (ENEOS) |
なし |
出光Bizカード/ワン | 無料 | なし | 契約価格 (出光) |
なし |
一般的にガソリンカードはポイント還元がないので、キャッシュバックが行われるシェルビジネスカードは還元という点では他のカードよりも優れています。
また、ガソリン給油以外にもクレジットカードを利用できるのは、シェルビジネスカードの特徴です。
「ETCやその他の経費も1つのカードにまとめたい」という事業者にも最適なカードです。
ただし、一般的には契約価格は店頭価格よりも安くなることが多いので、安い単価でガソリンを入れたいという人は、契約価格のクレジットカードがおすすめです。
普段利用するガソリンスタンドなども加味して、最適なカードを選択するとよいでしょう。
シェルビジネスカードの注意点
ガソリン代が非常にお得になり、大幅なキャッシュバックを受けることができる非常にメリットの大きなシェルビジネスカードですが、次の3点には注意する必要があります。
- 年会費がかかる
- 海外出張には不向き
- 法人カードが使えないガソリンスタンドがある
シェルビジネスカードを利用する上で注意したい3つのポイントを、詳しく解説していきます。
年会費がかかる
法人ガソリンカードには年会費が無料のものが多いですが、シェルビジネスカードは年会費がかかるのがデメリットです。
ただし毎月50,000円シェルビジネスカードを使うだけで、年間3,000円ものキャッシュバックを受けることができるので、ある程度カードを使う人は還元分の方が得になるので、年会費無料のカードよりもメリットがあります。
シェルビジネスカードをそれほど使わない場合には、他のガソリンカードと比較して年会費分が損になるので注意しましょう。
海外出張には不向き
シェルビジネスカードは空港ラウンジの利用や、海外旅行傷害保険などの補償はついていないため、海外旅行に向いているカードとは言えません。
国内で自動車利用が多い事業者に適したカードですので、海外出張が増えた場合には別のカードを契約するなど、使い分けた方がよいでしょう。
なお、ゴールドカードに切り替えると海外1億円、国内5,000万円の補償と空港ラウンジサービスが付帯されます。
国内のガソリン利用と、海外利用のカードを1枚にしたいという人は、ゴールドカードへの切り替えを検討するとよいでしょう。
法人カードが使えないガソリンスタンドがある
シェルビジネスカードに限ったことではありませんが、クレジットカードが使えないガソリンスタンドもあるので注意しましょう。
シェルビジネスカードの国際ブランドはJCBですが、ガソリンスタンドがVISAやMastercardにしか対応していなければシェルビジネスカードを使うことはできません。
また、「SS専用カード」と「FUELカード」はシェルでしか使えないカードですので、給油したい時に近くにシェルがなければカード利用はできないので注意しましょう。
シェルビジネスカードは車使用が多い業種に最適
ガソリン代金がお得になり、ETCカードも複数枚無料で発行できるシェルビジネスカードは次のような車の使用が多い業界に向いています。
- タクシー会社
- 運送業
- 営業車両が多い会社
業種別の活用方法などを詳しく見ていきましょう。
タクシー会社
多くの車両でガソリンを消費するタクシー会社は、ガソリンカードを非常に活用できる企業の一つです。
シェルビジネスカードは複数のETCカードを無料付帯できます。
タクシー1台1台にETCカードを無料で設置することが可能ですので、ETCカードの年会費が発生するカードよりもメリットがあるでしょう。
さらにシェルビジネスカードは個人事業主も保有できるので、個人タクシーもシェルビジネスカードでお得に給油することができます。
運送業
運送業にガソリンカードは必須と言っても過言ではありません。 全国のシェルで利用できるシェルビジネスカードは、長距離運転が多いトラックでも日本中のシェルで給油することができます。
また、大手SSである昭和シェルは大型車でも給油できる設計のガソリンスタンドが多くなっています。
昭和シェルSSにはトラック専用の洗車機なども設置されていることも多いので、運送業には最適なカードだと言えます。
営業車両が多い会社
営業用車両が多い会社も、シェルビジネスカードを活用できるでしょう。
営業車のガソリン給油や洗車、メンテナンスなどはもちろんのこと、営業車1台1台にETCカードを無料で導入できるので、コストをかけずに従業員の交通経費管理の効率化ができます。
シェルビジネスカードの入会条件と審査
シェルビジネスカードを契約するには審査に通過しなければなりません。
入会条件や審査の基準、カード発行までの時間などについて詳しく見ていきましょう。
入会条件は法人または個人事業主でカード使用者は18歳以上
入会条件は法人もしくは個人事業主です。
そしてカード使用者は18歳以上でなければなりません。
個人の方は契約できませんし、いくら従業員でも18歳未満の方はシェルビジネスカードを利用できないので注意しましょう。
黒字条件などはない
カードの申し込み条件は『法人または個人事業主、クレジットカードの使用者は、18歳以上』というものだけです。
また、カード申込時の必要書類は法人および代表者の本人確認書類のみで、法人の決算書や個人事業主の確定申告書などは必要ありません。
そのため、審査はそこまで厳しくはないことが予想されます。
審査では法人代表者や個人事業主の信用情報を確認しています。
そのため、代表者の信用情報に問題がなければ、審査に通過することはそれほど難しくないでしょう。
ネットからの申し込みで1週間程度で発行可能
シェルビジネスカードはインターネットからの申し込みで、最短5営業日から1週間〜2週間程度で発行できるようです 。
審査にはそれほど時間をかけずにスムーズにカードの発行が行われているため、この点からも審査難易度はそれほど厳しくはないと言えるでしょう。
赤字や小規模の事業者であっても、代表者の信用情報に問題さえなければ審査に通過できる可能性は高いでしょう。
この記事のまとめ
シェルビジネスカードは、昭和シェルSSで店頭価格で給油ができるだけではなく、1ヶ月のカードの利用額に応じて年間18万円までキャッシュバックを受けることができるのが最大の特徴です。
また、従業員には「SS専用カード」と「FUELカード」を発行することで、不正利用の心配もありません。
ETCカードも無料で複数枚発行できるので、自動車の利用が多いタクシー業界や運送業などの事業者には最適なビジネスカードだと言えるでしょう。
昭和シェルSSで給油する機会が多く、ガソリン代の支払いが多い事業者の方はぜひ利用を検討してみましょう。