法人カードのおすすめ
ステータスの高さに定評のあるアメックスビジネスゴールドの特徴
投稿日:21.07.28
更新日:24.05.28
ビジネス用カードとして、ステータスに定評のあるアメックスカード。法人が利用できるアメックスカードには、さまざまな種類があります。
今回はアメックスの中でも、比較的入会しやすいアメックスビジネスゴールド(アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード)について解説していきます。
概要から、ほかの法人カードとの比較、アメックスビジネスゴールドに向いている人まで詳しく紹介しますので、法人カード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、売上の一部が運営者に還元されることがあります。なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
アメックスビジネスゴールドとは?
まず、アメックスビジネスゴールドとはどういった特徴をもつ法人カードなのか、概要を以下の表にまとめてみました。
下の見出しで順に詳細をカテゴリごとに説明していきます。
*プロモーションを含みます
年会費 | 36,300円(税込) |
---|---|
追加カード年会費 | 13,200円(税込) |
ETC年会費 | 550円(税込) |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス |
入会資格 | 法人代表者または個人事業主 |
発行までの日数 | 3週間程度 |
付帯保険 |
旅行傷害保険 国内航空機遅延費用 オンライン・プロテクション ショッピング・プロテクション リターン・プロテクション キャンセル・プロテクション |
年会費
アメックスビジネスゴールドの年会費は、36,300円(税込)です。
アメリカン・エキスプレスには、アメックスビジネスゴールドのほかに、アメックスビジネスカード、アメックスビジネスプラチナカードがあり、ゴールドはちょうど中位に位置する法人カードです。
年会費も、アメックスビジネスカードより高く、アメックスビジネスプラチナカードよりも低い、中間ラインです。
なお、アメックスビジネスは、追加カードとETCカードの作成が可能です。
アメックスビジネスゴールドの場合、追加カードは1枚につき年会費13,200円(税込)、ETCカード年会費550円(税込)がかかります。(ETCの新規発行手数料は無料です。)
利用限度額
アメックスビジネスゴールドでは、利用限度額は一律に定められていません。カード会員ごとに利用限度額が設定されます。
申込時の情報はもちろん、入会後の利用状況に応じて変動するのが特徴です。
カード会員の資産状況、支払状況、利用頻度により変動することがあり、実績を積むことによって利用限度額の上限が上がる可能性があります。
審査
オンラインで申し込む場合、申し込みフォームに必要事項を記入して送信後に審査が開始されます。
審査にかかる時間は、平均10日ほどです。審査から審査結果の通知までには、2~3週間かかります。
急いで発行してもらいたい場合は電話でその旨を伝えることで、審査を早く進めてもらえることもありますが、確約されるものではありません。
アメックスビジネスゴールドを申し込む際は、余裕をもって申し込みましょう。
なお、審査では、公的証明書類が必要になることもあります。申込時に書類を提出していない場合は、個人事業主や法人代表者の運転免許証など、本人を確認できる書類2点のコピーを用意しておきましょう。
法人格での申し込みの場合は、書類はアメックス側で法令に基づいた所定の手続きを経るため基本的には必要ないものの、商業登記簿謄本、登記事項証明書の提出を求められることもあります。
事前に用意しておくと申し込みから審査までがスムーズです。
ポイントプログラム
アメックスビジネスゴールドのポイントは、100円ごとに1ポイント加算される仕組みです。ただし、加盟店によっては200円ごとに1ポイント加算、あるいはポイント加算対象外のケースもあります。
加算されたポイントの有効期限は3年です。
一度マイルや他のポイントと交換すれば無期限で保有できますが、交換せずに3年が経過するとポイントは失効してしまいます。
交換無しに無期限でポイントを保有したい場合は、有料のメンバーシップ・リワード・プラスを利用することで、無条件で有効期限を無期限にすることが可能です。
メンバーシップ・リワード・プラスなら、ボーナスポイントプログラムへの登録により、さらに獲得ポイントをアップできますし、交換レートも上がります。
なお、ポイントプログラムで獲得したポイントは、ANAやJALのマイル、提携の15の航空パートナーのポイント、楽天ポイントやTポイントへの移行が可能です。
ポイントの移行だけでなく、支払額への充当、アイテムやクーポンとの交換にも使えます。
付帯保険
アメックスビジネスゴールドを持つことで、以下の6つの保険が付帯されます。
- 旅行傷害保険
- 国内航空機遅延費用
- キャンセル・プロテクション
- オンライン・プロテクション
- ショッピング・プロテクション
- リターン・プロテクション
さまざまなビジネスシーンの万が一のトラブルを補償してくれます。
では、それぞれの保険の詳細について確認していきましょう。
旅行傷害保険
旅行傷害保険は、国内外の出張に付帯される保険です。
海外旅行に関しては自動付帯がありますが、2021年11月1日より自動付帯がなくなり、カードで旅行代金を決済しない限り補償は受けられません。
補償金額は、最高で1億円です。
国内航空機遅延費用
カードで購入した国内出張のチケットについて、航空機に遅延や欠航があったときに利用できる保険です。臨時の宿泊代や食事代などが補償されます。
キャンセル・プロテクション
突然のケガや病気で出張をキャンセルすることになった場合、キャンセル費用の一部を補償するサービスです。
キャンセル費用の10%相当、または1,000円のいずれか高い方の金額が補償されます。
出張する機会の多い方や、治安に不安のある国への出張がある方でも、旅行傷害保険や国内航空機遅延費用の補償、キャンセル・プロテクションがついていることで、ある程度のリスクが抑えられる点がメリットです。
オンライン・プロテクション
オンライン上の決済を補償する保険です。不正利用による損害について、全額が補償の対象になります。
ショッピング・プロテクション
国内外のカードで決済した物品のうち、破損や盗難のあったものに対し補償がある保険です。購入日から90日以内のものが対象で、1人年間500万円までの補償があります。
リターン・プロテクション
購入したものを返品しようとしたものの、購入店で返品が受け付けられないときに利用可能なサービスです。
購入から90日以内のものについては、アメリカン・エキスプレスに返品することで購入額の払い戻しを受けられます。
オンラインショッピングや国内外のお買い物も、万が一に備えた補償が充実しているため、安心して購入することができる点がメリットです。
優待サービス
アメックスビジネスゴールドの優待サービスは、幅広く、かつ充実した内容が多いです。
- ビジネスカード独自サービス
- 航空機利用時サービス
- 接待交際時サービス
上記3つのケースでどのようなサービスがあるか、具体的な内容を紹介します。
ビジネスカード独自サービス
ビジネス面では、複数のサービスの優待が受けられるほか、ビジネス・コンサルティング・サービスによる経営面での相談、会員限定イベントへの参加が可能です。
ほかでは受けられない、アメックスビジネスならではのサービスが充実しています。
- ビジネス系サービスの優待
- ビジネス・コンサルティング・サービス
- ビジネスカード会員限定イベントの開催
- 福利厚生プログラム「クラブオフ」のVIP会員年間登録料無料
- シェアオフィスやフレキシブルオフィスの優待 など
航空機利用時サービス
空港ラウンジの無料利用のほか、国内外旅行の手配、手荷物宅配1個無料のサービス、荷物を運んでもらえる無料ポーター、荷物預かりの空港クロークサービスなどがあります。
空港滞在時もゆったり過ごせるサービスが多いのが特徴です。
- 国内外旅行の手配
- 国内外29の空港ラウンジ無料利用
- 定額料金でのエアポート送迎サービス
- 手荷物宅配サービス
- 無料ポーター
- 空港クロークサービス など
接待面
飲食、ゴルフ、観劇など、取引先の接待に使えるサービスもアメックスビジネスゴールドはカバーしています。
- ビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポン
- ゴールド・ワインクラブ
- ゴルフ・デスク
- 新国立劇場の特典
- 京都特別観光ラウンジ
3つの視点から見るアメックスビジネスゴールドのランキングは?
利用する前に、ほかの法人カードと比較してどのような位置づけになるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
この項目では、「年会費の安さ」、「付帯サービスの豊富さ」、「ポイント還元率の高さ」の3つの視点から、ほかの法人向けゴールドカードと比較してみました。ぜひ参考にしてください。
年会費の安さ
年会費の安さでみると、以下のようなランキングになります。
- 1位 ライフカードゴールドビジネスライト 2,200円(税込)
- 1位 テックビズゴールドカード 2,200円(税込)
- 1位 EX Gold for Biz M 2,200円(税込)
- 4位 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド 5,500円(税込)
- 5位 JCBゴールド法人カード 11,000円(税込)
アメックスビジネスゴールドの年会費は36,300円(税込)です。
年会費がリーズナブルな法人のゴールドカードは、2,000円~1万円前半の年会費が設定されていますので、年会費を見れば安くはありません。
ただし、アメックスビジネスゴールドは入会特典で入会から1年以内に200万円以上のカード利用があれば、メンバーシップ・リワード®のポイント3万円分の付与があります。
差し引いて年会費は実質6,300円になりますので、特典を活用すれば通常よりお得に利用できます。
付帯サービスの豊富さ
ビジネスシーンで利用できる付帯サービスの豊富さでみると、以下のようなランキングになります。
- 1位 アメックスビジネスゴールド
- 2位 三井住友ビジネスカード(ゴールド)
- 3位 オリコEX GOLD for Biz M
ゴールドクラスの法人カードでは、ビジネス向けのさまざまなサービスを提供しています。中でもサービスが充実しているのが、この記事でも取り上げているアメックスビジネスゴールドです。
空港ラウンジの無料利用などは多くのゴールドクラスのカードで利用できますが、アメックスビジネスゴールドは空港サービスに加え、接待向けのサービス、ビジネス向けのサービスが充実しています。
優待価格だけでなく、会員限定のイベントに参加できる、経営面の相談についてコンサルティングサービスが利用できるなどが大きな特徴です。
2位の三井住友ビジネスカード(ゴールド)、3位のオリコEX GOLD for Biz Mも付帯サービスが充実したゴールドカードではありますが、優待価格での利用がメインで、アメックスビジネスゴールドほどの充実度はありません。
接待や出張が多く、関連した付帯サービスがほしい、利用したいビジネス向けの優待やサービスが複数ある場合は、アメックスビジネスゴールドがおすすめです。
ポイント還元率の高さ
- 1位 三井住友ビジネスカード(ゴールド)
- 2位 JCBゴールド法人カード
- 3位 アメックスビジネスゴールド
ランキングは、ポイント還元率から順位付けしたものです。
アメックスビジネスゴールドは1位ではないものの、ランキングの上位です。法人のゴールドカードの中では、ポイント還元率が高いカードだといえます。
ただし、ランキングは還元率の高い方法を組み合わせた場合を含みますので、実質的なポイント還元率は1~3位の間ではほとんど変わりません。
通常の利用では、アメックスビジネスゴールドは、1位や2位のゴールドカードにも引けを取らないカードといえます。
なお、今回は単純にポイント還元率の高さで比較していますが、ポイントの使い勝手で見ると、アメックスビジネスゴールドはほかのカードと比べてポイント利用の幅が広いです。
ほかのポイントやマイルへの交換ができるほか、支払への充当、アイテムとの交換など、さまざまな使い方を選択できます。
アメックスビジネスゴールドはどんな人におすすめ?
ここまで、アメックスビジネスゴールドの特徴と、ほかの法人向けゴールドカードとの比較をしてきました。どのような人にアメックスビジネスゴールドがおすすめなのでしょうか。
ステータスの高いカードで社会的信用を得たい人におすすめです。ほかのゴールドカードと比べ審査に時間がかかりますが、十分な審査でカードを発行するに足る人物か確認していることがうかがえます。
また、付帯サービスが充実していることから、海外出張が多くラウンジや空港サービスを多く利用する機会が多い人にも向いています。
空港利用以外でも、高額利用の可能性がある人にもおすすめです。スタンダードな法人カードの場合、限度額が設定されていますが、アメックスビジネスゴールドの場合は、事前承認がおりていれば限度額を気にすることなく利用できます。
ほかにも、接待やプライベートでも利用できるサービスや優待の内容に応じてアメックスビジネスゴールドにするかを判断してみると良いでしょう。
アメックスビジネスカードにも、ゴルフ・デスクの特典がついています。
アメックスビジネスゴールドはさらに、京都特別観光ラウンジなどで利用できるレストランのコース料理が無料であったり、高級ワインの情報が得られたりなどの特典があります。このようなサービスや特典を利用したい人におすすめです。
アメックスビジネスゴールドを利用するときの注意点
ここまで、アメックスビジネスゴールドの特徴を見てきました。最後に、利用時の注意点を3つ取り上げます。
ポイント還元率が低め
アメックスビジネスゴールドは、100円につき1ポイント貯まるため、還元率でいえば、最大で1%還元されることになります。
ただし、加盟店によってはポイントの還元がないことや、1%より低いこともあるので注意が必要です。還元率に不安がる人は、ボーナスポイントプログラムに入会すると良いでしょう。
ボーナスポイントプログラムに入会することで、マイルの還元率が最高で3%になります。
限度額が低いこともある
アメックスビジネスゴールドは限度額が明示されておらず、申込者の資金状況などによって限度額を変える仕組みを採用しています。
実績を積み上げることで限度額を上げることは可能ですが、申し込み当初は限度額が思ったより低い可能性があるので注意が必要でしょう。
もしも、一時的に限度額を超えて決済が必要になった場合は、デポジットが利用できます。
事前にアメリカン・エキスプレスにデポジットを利用する旨を伝え、デポジットを振り込むと利用限度額を一時的に引き上げられるのです。
プライオリティ・パスには入会できない
プライオリティ・パスは、空港ラウンジでゆったり過ごせるサービスです。世界1,300以上の空港ラウンジで、無料ドリンクや無料Wi-Fiなどの利用ができます。
ゴールドクラスのビジネスカードではプライオリティ・パス付きのものもありますが、アメックスビジネスゴールドを所持しているだけではプライオリティ・パスには入会できません。
国内外のラウンジ無料利用のサービスはあるものの、プライオリティ・パスほど充実していない点に注意が必要です。
プライオリティ・パスが必要な人は、プライオリティ・パスの発行が可能なアメックスエキスプレスカードやアメックスエキスプレスゴールドカードなどを利用するほうが良いでしょう。
アメックスビジネスゴールドの契約方法
アメックスビジネスゴールドは、対面またはオンラインでの申し込みが可能です。
通常は、必要な申込書提出のあと、審査ですが、対面の場合、申し込み時に本人確認を済ませることもあります。
入会審査にとおったら、本人確認手続きを行ったのち、新規カードが送付されます。
法人カードは、会社住所あてに書留郵便で届くのが通常です。カードが手元に届いたら、利用を開始できます。
この記事のまとめ
アメックスビジネスゴールドは、ほかのゴールドカードと比べて年会費が少し高いものの、充実したサービスを考えるとお得な法人カードです。ブランド力もあるので、ステータスを求める人に向いています。
ただし、メリットだけでなく利用時の注意点もありますので、ここで紹介した内容から自分にあったカードかよく検討して選択するようにしましょう。